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「世界中に出回っている複製画の6割を作っている村」が中国・深圳にあるのだ。
道ばたにモナリザやひまわりが転がり、路地という路地に絵描きがいる不思議な世界だ。




中国の深圳に「世界中にでまわる複製画の6割を作ってる村」がある。
なんでもその村の名は、大芬油画村といい、じつに8000人もの絵描きが、年間100万枚もの複製画を生産しているんだとか。
(中国では複製画を描く人を『画工』、オリジナル作品を描く人を『画家』と呼ぶみたい)


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そんな聞くだにヤバそうな村、はたからは分からないよう隠れ潜んでいるのだろうと思っていたのだが、最寄駅の看板にご親切にも一番近い出入り口が示されていた。



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道路には行き先表示があるし、隠れているどころか観光地化されている。
調べてみると、著作権を侵害しないよう死後50年たった画家のものしか複製しないんだとか。サインが書かれていると贋作扱いになるから、それもNG。意外としっかりしてるのだ。



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駅から5分もあるけば、油絵村に到着だ。
そのエリアに入った途端、油絵や画材を売ってる店ばっかりになるので、すぐに分かる。
油絵村のすごいところは、店にとどまらず、道路に、路地に油絵が溢れかえっていること。
でっけえ抽象画がきっねえ路地に、なんてことなく置かれてて、その横を子どもが走り抜けたりしてるからね。生活と抽象画がここまで一体化してる光景、見たことないよ!



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道ばたにモナリザやひまわりが転がっている。



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描く場所もオープンで、長屋の一室をアトリエにしていたり



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路地の壁にキャンバスを立てかけて、道ばたで描いてたりする。
むしろ、室内より道ばたで描いてる人のほうが多かったな。

あっちの路地でもこっちの路地でも、どこでも油絵を描いていて、描き手もいわゆる芸術家ぜんとした人じゃなくって、そこいらにいるようなおっちゃんやお姉ちゃんだったりする。そのうえ、その油絵がクオリティー高えってんだから、「何ここ」感がすさまじい。フィクションみたいな村だ。



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▲こういうレベルの油絵が無造作に置かれてる

30年ほど前までは小さな農村だったらしいんだけど、香港の画商が大量の職人を連れてやってきたことから、現在の油絵村への流れができたんだとか。



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描き手によって得意なジャンルがあるようで、ゴッホだったりクリムトだったり、店によって油絵の種類に偏りがある。
まあ、印象派だろうが写実主義だろうが抽象画だろうがなんでも描いてる人もいたけど。



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まだまだ少数ではあったけど、萌えイラスト調の油絵もあったよ。



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飛び出す油絵的な手法が流行ってるようで、あちこちの店でこういうのが売られていた。
というか、これも誰かの複製画で元ネタがあるのかな。



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まったく同じ絵がこんなふうに並んでたりする。




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これはお店の看板なのかな。真ん中あたりに村上隆がいるね。



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これといった描き手がいれば、肖像画をオーダーメイドすることもできる。
人によって値段は違うけれども、相場としては1~2万円ぐらいで仕上げてくれるっていうんだから、けっこうお安い。完成までに数週間かかるから、注文だけして日本に郵送なんてことも可能だそう。誕生日プレゼントに油絵なんていいかもね。



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油絵が売れれば額も売れる、というわけで額だけを専門で作ってる工房もたくさんある。



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こんな感じで、大きな額を家族総出で作ってるのね。
なんか村全体が複製画作りに邁進してて、すげえ活気のあるムードなんだわ。



↑大きなものは持ち帰りに不便なので、小さな油絵を買ってみた。
お値段600円のひまわりだ。このサイズなら2日で描いちゃうんだって。



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時間の都合で寄れなかったんだけど、このエリアには「大芬美術館」もある。立派な建物だ。
複製画を飾ってるんだろうか、次回はぜひとも中を見たい。
 


 

【大芬油画村への行き方】

1:電車で「大芬駅」へ行く

2:駅から徒歩5分で大芬油画村に着くよ


▲このあたり一帯がすべて油絵村。近づけば明らかにムード違うから分かる。







「大芬油画村」の情報
オススメ度:★★★★★
アクセス:「大芬駅」から徒歩5分
住所:中国深圳市竜崗区布吉街道
営業時間:-
定休日:-
予算:-
関連サイト:トリップアドバイザー